イネ栽培

イネのポット栽培

概 要

イネの成長過程

イネの成長過程

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日本農業を代表する栽培体系である「水稲栽培」への理解を深めていただくことを目的に、イネのポット栽培を東大フィールドボランティアが主体となって行っています。ポット栽培には、ドイツの農芸化学者Paul Wagner(パウロ ワグネル)が創案し、大学等でのポット栽培試験でよく使われるワグネルポット(Wagner Pot)を用いています。使用しているワグネルポットは、ポットに土壌を詰め入れたときの土壌表面積が1/2,000a(=500cm2)になるように設計されています

苗床を準備して播種を行い、発芽してから、葉(学術用語では本葉と呼びます)が2~2.5枚程度(学術用語では葉齢と呼びます)の稚苗(ちびょう)から、3.5~4.5枚の中苗(ちゅうびょう)を経て、5~6枚の成苗(せいびょう)へと成長していきます。ほとんどの田植機は、稚苗を用いていますが、ポット栽培では、成苗または中苗をポットに手植えしています。そして、根元付近から新芽が伸びて株分かれしながら成長していきます(学術用語では分蘖(ぶんげつ)と呼びます)

農場博物館でのイネのポット栽培では、粳(うるち)の ‘コシヒカリ’ と糯(もち)の ‘こがねもち’ の2品種を、それぞれ1本植えと3本植えの2通りで移植を行っていますので、移植のしかたと収量との関係、すなわち、お米のでき具合にどのような違いが出るかも観察できます

イネの開花

イネの開花

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イネの花を見たことがありますか?葉や茎の成長(学術用語では栄養成長と呼びます)が終わると、穂が出て(学術用語では出穂(しゅっすい)と呼びます)花が咲きます(学術用語では開花と呼びます)。皆さんが食べている「お米」は、植物学的にはイネの「果実」に当たります。果実というと「くだもの」だけと思っている方が多いと思いますが、種(学術用語では種子と呼びます)を食べていると思っているものの多くは、果実を食べているのです。お米などは果肉がほとんどないので、種と果実の区別がつきにくいだけなのです。そして、果実をつけるためには花を咲かせて受粉する必要があります。イネの場合は、花が咲くのと同時に受粉がなされます(学術用語では自家受粉と呼びます)。さて、イネの花はいつ頃咲くのでしょうか。イネの成長過程をヒントに、予想した時期に農場博物館を訪れ、確かめてみてください

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