常設展

駒場農学校コレクション

駒場農学校の教科書「泰西農具及ビ獣醫治療器械説明書」およびそれに掲載されているヨーロッパの農機具や、農学校から東京帝国大学へと変遷した、農場が駒場にあった時代に収集または使用されていた農機具や実験機器のコレクションです。農場博物館の代表的なコレクションの一つである27種類の大鎌(Scythe)刃および19種類の小鎌(Sickle)刃のコレクションや、農場博物館のシンボルとなっている物理実験用風車などを展示しています

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農学部・農場コレクション

帝国大学農科大学から東京大学大学院農学生命科学研究科へと変遷してきた附属農場で、実際に使用されてきたものに加えて、研究室などで標本や実験材料として収集されてきた農具や農業機械などのコレクションです。水稲栽培が主である日本独自の農具や農業機械の開発過程が見られるのが特徴となっています。畜力用犂類の発達過程や、実用第1号田植機やバインダーなどの人力機械のほか、千歯こきや唐箕などの懐かしい農具を展示しています

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Bolensトラクタコレクション

ハンドトラクタ、耕耘機、テーラーまたはガーデントラクタとも呼ばれている歩行用トラクタ。東京大学農学部附属農場時代の1952(昭和27)年~1958(昭和33)年に購入された、Bolens(ボーレンス)社製歩行用トラクタ3機種4台、乗用トラクタ1機種および小型ながら現在の形や機能を備えている同社製作業機16種を展示しています。Bolens社は、1919(大正8)年に動力ガーデントラクタを世界で初めて開発したとされています

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獨逸農事圖解コレクション

「日本の博物館の父」と称される田中芳男が、1873(明治6)年に開催されたオーストリア ウィーン万国博覧会に出張した際に、ドイツの農業関係の資料を収集し、農林水産省の前身である内務省勧業寮において要約・図解させたもので、ドイツ農業全書といえる内容です。内國勸業博覽會などで展示されたと同時に、駒場農学校からに東京帝国大学農科大学に至るまで、教科書的な役割も担ったものと思われます。全31葉のうち9葉を展示しています

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教草コレクション

1873(明治6)年に開催されたオーストリア ウィーン万国博覧会への日本からの出品を契機に、全国から収集した伝統的な技術等についての資料を、「日本の博物館の父」と称される田中芳男ら博物館が、絵図資料として編集したものとされています。なお、「教草」というタイトルは、初等教育用の教材を意味しています。全べてを揃えるまでに5年かかった日本農業・食料・繊維産業全書といえる内容です。全30葉のうち11葉を展示しています

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東大農場飼畜場軌道トロッコ

1935(昭和10)年の農場の田無への移転時に、農場の一角に飼畜場が設置され、餌や糞尿・敷き藁の運搬にトロッコが使用されていました。軌間610mm(2ft)で、2ヶ所にターンテーブルが設けられた軌道で、2両の形式が異なるトロッコが用いられていました。一部の軌道やターンテーブルは現存していますが、トロッコは既に廃棄されていました。現在のトロッコは、足尾歴史館から寄贈されたもので、荷箱部分で当時の姿を再現しています

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