農学部・農場コレクション

農学部・農場コレクション

コレクションの概要

農場博物館では、農場が田無(現 西東京市)に移転してからの時代、すなわち、1935(昭和10)年8月以降に、農場で実際に使われた農機具や、農学部・大学院農学生命科学研究科外部リンク で標本などとして収集された農機具・実験機器を、農学部・農場コレクションとしています。なお、駒場時代の農場で購入された後、引き続き田無の農場でも使われた農具を、農学部・農場コレクションとしている場合もあります

よって、農学部・農場コレクションは、東京帝国大学農学部(1919(大正8)年改称)・東京大学農学部(1947(昭和22)年改称)・東京大学大学院農学生命科学研究科(1994(平成6)年改称、2000(平成12)年改組)の附属農場や研究室などで使用・収集されていた史料が主となっています

コレクションの紹介

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チヨダ式脱芒兼採種用脱穀機 米選機 コーンシーラ(Corn-sheller) (人力)温州みかん階級選果機 送帯式蒸機

(人力)田植機「農研号」TM1-3型 苗播き機 TP21型 フロート式動力苗播き機FP-2A型 中苗田植機ひかり号 田植機 SPS-28型

(人力)ヰセキ式稲刈結束機 RIA型 メリーテーラー(Merry Tiller) 秋山式動力耕耘機 C1型 古川式動力耕耘機 LK-250型 チェリートラクタ CT101G型

三本備中鍬 ばち付き三本備中鍬 畦寄せ (畜力)単用一段犂 (畜力双用一段犂)高北式双用犂 國富號

(畜力双用二段犂)高北式双用犂 土の母號 改良型馬鍬 方形ハロー (畜力)片倉式カルチベータ 黒田式直播器

シバタ式土入器 (畜力)サトウ式ニチリン號コンベアー土入機 (畜力)翼車式土入機 (人力)回転砕土翼式土入機 雁爪

八反取り 田打車 田打車 肥桶 人力散粉機

手押形土壌消毒機 ジョウロ たたき棒 くるり棒 千歯

試験研究用人力脱穀機 試験研究用木臼 篩 竹箕 ロール式藁打器

大八車 綿切り 円壔形穀用一斗枡 木製方形液用五合枡 バケットミルカー(バケット部分)

物理実験用散水器

 

東大牛乳

「東大牛乳」瓶

「東大牛乳」瓶

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日本で牛乳瓶が使われだしたのは、明治時代とされ、現在のような紙製のキャップになったのは、第2次世界大戦前後と推定されています。東大農場では、牛乳(加工乳)の販売開始当初は、市販の牛乳瓶を集めて使用していたようで、1965(昭和40)年頃から、オリジナルの「東大牛乳」瓶が使用されるようになったようです。画像(展示品)は、瓶詰「東大牛乳」の販売が終了した1975(昭和50)年に使用されていた180mL(1合)瓶で、古い瓶にはなかった「要冷蔵」の表示があります

東大農場では、1968(昭和43)年度から、乳が出る経産牛を約40頭、子牛の育成牛を約20頭という規模で、乳牛の飼育がなされていました。しかしながら、国家公務員の定員削減による教職員数の減少に加えて、学生実習の内容を充実させる目的で、1975(昭和50)年度末をもって、瓶詰の成分無調整「東大牛乳」の販売を終了しました

1971(昭和46)年度の「東大牛乳」生産量は946,116本、単価はこの年の6月に2円値上げして16円で、1975(昭和50)年度の生産量は640,555本で、単価は28円でした。「東大牛乳」は職員が個人宅へ直接配達するのではなく、谷戸住宅・日鉱アパート・第9住宅・第3住宅・第5住宅・ふみえ会・北原住宅・第14住宅・田無病院・東大原子核研究所住宅・東大多摩第二宿舎・東大田無学寮などの団地単位に納入されていました

「東大牛乳」の生産中止の後、豚・ニワトリ・めん羊が飼育されるようになり、家畜の種類は田無への移転のときのにぎわいを取り戻しましたが、これらの家畜の飼育も1979(昭和54)年度末までに終了し、1988(昭和63)年に乳牛の飼育も終え、乳牛に替わって飼育されていた肉牛の飼育も、2006(平成18)年に終了してしまいました

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