御製耕織圖詩コレクション

御製耕織圖詩コレクション

御製耕織圖詩(ぎょせいこうしょくずし)

宮廷画家の焦秉貞(しょうへいてい)が画を描き、中国清朝第4代皇帝の康熙帝(こうきてい。廟号(びょうごう)は聖祖。1661(万治4)年~1722(享保7)年)が詩を吟じて付した耕織図です。耕織図は、農民の勤労を支配階級に示すための中国絵画の画題でしたが、南宋朝(1127(大治2)年~1279(弘安2)年)時代には、芸術・技術資料両面から優れたものが描かれるようになり、江戸時代の日本では、狩野永納(かのうえいのう)などによって描かれています。焦秉貞作の耕織図は、稲作「耕」と養蚕(ようさん)「織」の作業工程が詳しく描かれており、西洋画の遠近法を取り入れていた最初の中国画といわれています。この版の序文も康熙帝によるもので、稲作(耕)と養蚕(織)の作業工程それぞれ23 場面を描写しており、台北(たいぺい)の國立故宮博物院外部リンク も所蔵しています。康熙帝は、唐朝の第2代皇帝の太宗(たいそう。廟号)と並んで、中国史上屈指の名君として知られています。耕織図からみてとれる、国倉の中枢は「稲作と養蚕」、すなわち、「食・衣」であるという考え方は、宮中における、天皇陛下の稲作や、皇后陛下の養蚕外部リンク に通じるところがうかがえます

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耕 第十圖 插秧 耕 第十圖 插秧

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