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2021.08.13研究成果
世界初、変動する光に対する植物葉内のCO2輸送の挙動を捉えた! ― 野外で生きる植物の光合成を制御するメカニズムの解明に一歩近づく ―
発表者
迫田 和馬(東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構 特別研究員PD)
矢守 航(東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構 准教授)
発表のポイント
- 変動光環境における植物葉内のCO2輸送の挙動を世界に先駆けて明らかにした。
- 気孔の開くスピードや電子伝達系の活性状態が、野外環境における光合成の応答を強く制限する可能性を示した。
- 将来的には、野外環境で高い生産性を示す作物の育成や、生態系スケールでのCO2動態を予測する新たなモデルの開発に貢献することが期待される。
詳細は 東京大学大学院農学生命科学研究科プレスリリース をご覧ください。
発表誌情報
Kazuma Sakoda, Wataru Yamori, Michael Groszmann and John R. Evans. 2021 Stomatal, mesophyll conductance and biochemical limitations to photosynthesis during induction Plant Physiology
URL: https://academic.oup.com/plphys/advance-article/doi/10.1093/plphys/kiaa011/6011081