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2016.04.13研究成果

果樹における放射性セシウムの移行

【原題】 Translocation of Radiocesium in Fruit Trees.

 

発表者

高田 大輔 (東京大学 大学院農学生命科学研究科 附属生態調和農学機構 助教) 【書籍】

 

発表の概要

 中西・田野井先生編の書籍「Agricultural Implications of the Fukushima Nuclear Accident:The First Three Years」がSpringerより出版されました。タイトルが前書と類似ですが、改訂版ではなく新規の内容となっています。東京大学農学生命科学研究科がこれまでに行ってきた、福島での原発事故以降の農学に関する研究成果をまとめたものとなっています。その中の第11章にて、「Translocation of Radiocesium in Fruit Trees」の題で執筆いたしました。基本的には果樹についての試験結果をまとめたもので、前回の書籍の14章にて執筆した分以降から2014年までの成果を取りまとめたものになります。果樹の樹体内での放射性Csの挙動について明らかになったことを紹介しています。また、福島県での事故後の果樹の販売量や販売価格の推移についても緒言で触れさせていただきました。

 

 

発表誌情報

Takata D (2016). p. 119-143. In: Tomoko M. Nakanishi and Keitaro Tanoi (eds.). Agricultural implications of the Fukushima nuclear accident: The first three years. Springer-Verlag. (26. Feb.)

URL: http://link.springer.com/chapter/10.1007/978-4-431-55828-6_11

前回の書籍のダウンロードページ

URL: http://link.springer.com/chapter/10.1007%2F978-4-431-54328-2_14