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2022.12.23研究成果

トルコギキョウのゲノムを解読 〜新品種育成への足掛かり〜

かずさDNA研究所、タキイ種苗株式会社、東京大学、国立遺伝学研究所、長野県野菜花き試験場は共同で、トルコギキョウ(ユーストマ)のゲノムを解読しました。

 

発表者・問い合わせ先

<研究に関すること>

  • かずさDNA研究所 植物ゲノム・遺伝学研究室
     室長 磯部 祥子(いそべ さちこ)
    TEL:0438-52-3935
    E-mail: sisobe [at]kazusa.or.jp
  • タキイ種苗株式会社
     有本 龍平(ありもと りょうへい)
    TEL:0748-72-1271
    E-mail: arimoto [at]takii.co.jp 
  • 東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構
     教授 河鰭 実之(かわばた さねゆき)
    TEL:070-6442-9499
    E-mail: skawabata [at]g.ecc.u-tokyo.ac.jp
     ※上記の[at]は@に置き換えてください。

 

発表のポイント

  • トルコギキョウ(Eustoma grandiflorum:ユーストマ)の全ゲノム解読を行いました。
  • トルコギキョウはリンドウ目リンドウ科ユーストマ属に属する植物で、切り花として人気が高く、日本でも多く生産されています。近年は品種改良によって白やピンク、黄や赤の花弁で、八重咲きや花弁にフリンジがあるものなど、様々な色や形態の花をもつ品種が作り出されています。
  • 約13億塩基対からなるゲノム塩基配列が明らかになり、36,619の遺伝子を見出すことができました。また、遺伝子を比較することで、リンドウ属とユーストマ属は約4100万年前に分岐していることが明らかになりました。
  • ゲノム情報が明らかになったことで、今までにない特徴を持つトルコギキョウの品種開発が世界中で進むことが期待されます。

 

詳細は 東京大学大学院農学生命科学研究科プレスリリース をご覧ください。

 

発表誌情報

雑誌名

G3

論文タイトル

Chromosome-scale genome assembly of Eustoma grandiflorum, the first complete genome sequence in genus Eustoma

著者

Kenta Shirasawa, Ryohei Arimoto, Hideki Hirakawa, Motoyuki Ishimori, Andrea Ghelfi, Masami Miyasaka, Makoto Endo, Saneyuki Kawabata, Sachiko N Isobe

DOI番号

10.1093/g3journal/jkac329