研究成果

チガヤを用いた緑化手法が河川堤防の初期植生遷移過程における植物種組成変化に及ぼす影響
2016/11/17

【原題】 Effects of bare-ground revegetation techniques using Imperata cylindrica on changes in the floristic composition during early succession

 

発表者

山田 晋 (東京大学 大学院農学生命科学研究科 附属生態調和農学機構 助教) 【第一著者】

 

発表の概要

 堤防上に発達する植生は,堤防の治水機能に少なからず影響を及ぼします。植生のなかで量的に多くを占める優占種が築堤後速やかに増加することは治水上とくに重要です。そこで河川堤防の主要な優占種であるチガヤの導入手法について検討しました。利根川高水敷において,チガヤマット,播種,セル苗(25個体/m2 ),無施工の条件を配した実験区を設置しました。その結果,マットと高密度播種(10000粒/m2 )は,侵入する雑草種の被度と種数を抑制しました。もし堤防の浸食防止機能の向上が最優先とされるのなら,マットと高密度播種によるチガヤ導入が最も効率的な技術となります。一方,苗による導入は,短期間にチガヤの被度を高めるには至らなかったことから,今回導入した密度では河川堤防への緑化手法としては相対的に不適と考えられます。

 

発表誌情報

Yamada S. Nemoto M. 2016 Effects of bare-ground revegetation techniques using Imperata cylindrica on changes in the floristic composition during early succession. Open Journal of Ecology 6, 471-483.

URL: http://www.scirp.org/journal/PaperInformation.aspx?PaperID=68727

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